S1. 何年持つか

Webで色々な塗装屋さんを見ていたら、20年持ちます!といった具合の見出しを見る事があるんですけど、ん?? ん~~~・・・ なんですよ、はい。

まず、20年持つという『持つ』といった定義は何なんでしょう? 雨漏りがしない=持つ、艶がある=持つ、下地が持つ=持つ、なのか、どれを基準にしているかが分かりません。

そもそも、20年持つなんて塗料はあまり聞いたことがありませんよね。例えば、日本ペイントにあるアプラウド シュラスターMKという塗料があるんですけど、フッ素を超える耐久性と銘打っています。僕はまだ使用したことがありません。Webに掲載されているPDFカタログ2ページめの表で見ると、超促進耐候性試験にて相当な光沢保持率となっています。

新大阪住設Webの外壁用塗料にも促進耐候性試験の見方を書いていますが、超促進耐候性試験では約4時間を1年として計算出来ます。促進耐候性試験でも超促進耐候性でも、70%を切る辺りから耐用年数がきれていくとされているので、シュラスターMKの70%辺りは100Hとなるので、『約25年』で耐用年数がきれていくとなるのです。

凄い高耐久な塗料です、コレ。では、価格は一体どれくらいするんでしょう? 日本ペイントに塗料価格表(PDF)材工価格表(PDF)がPDF形式でのっています。塗料価格(PDF)とはメーカー希望小売価格であり、材工価格(PDF)とはそれに基づいた㎡単価です。

シュラスターMKの塗料価格はナント 143.000円/缶!! 材工価格が 5.300円/㎡~\7.900円/㎡!! スゴイ価格... スゴイですよコレ。 一般的な住宅の塗り替えに使用される塗料で高耐久と呼ばれている一般的なものに、日本ペイントのオーデフレッシュというものがあります。この施工価格が3.450円/㎡~5.050円/㎡ですから、その1.5倍のコスト設定。

はい、超高耐久塗料は価格も超高価格ですね~。

で、本題に入ります。『20年持つ!!』。こうなると、このシュラスターMKの様な超高耐久クラスの塗料しかないんです。では、これを塗装したからといって20年間全く雨漏り等の心配はないのでしょうか??

答えはノーです。塗装はもっても、開口部等のシーリングがもちません。残念ながらシーリング材は20年ももちません。シーリングをした後に、その部分を塗装しておいたとしても、外壁に塗装するより、その箇所は弱いです。シーリング自体が硬化をおこして縮んできます。

そもそも、外壁からの雨漏りというのは、外壁本体が雨水を吸って漏るケースは相当メンテナンスをしてない時に多く、塗装をした事があったりすれば外壁本体からの雨漏りは少ないです。よくあるのは、開口部等のシーリングが縮む等の劣化が原因で雨漏りする時が多いです。

ですので、『20年持つ!!』という定義は、塗料の耐用年数であって、建物自体の雨漏りが完全に20年はしないという意味ではありません。

非常に高価な塗料で塗装しても、雨漏りを完全に防げる訳ではありません。それならば、耐用年数とコストと応じた塗装計画が1番いいんじゃないかな?!と思う店主でした。

P.S. シュラスター 1度使ってみたいです。

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このページは、店主が2010年2月 1日 18:30に書いたブログ記事です。

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